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豪ニューサウスウェールズ州におけるガスの未来

豪ニューサウスウェールズ州政府が公表した「ガスの未来に関する声明」は、ニューサウスウェールズ州におけるガスの探査や生産の将来における確実性と信頼性を向上させるための州としてのガス業界に関する意向を示しています。州政府が提案した「バランスの取れたアプローチ」は、経済的発展と雇用を支えるために安定した手頃な価格のガス供給の必要性を考慮しているものですが、業界から反発を受けています。

以下の4つのアクションプランが声明には含まれています。

  • 将来におけるガスの生産や探査についての確実性を向上すること
  • 下流のユーザーがガスにアクセスして経済的利益を得られるようにすること
  • 確実性を高めるために最も経済的な選択肢である場合にガスを穴埋め電力として使用すること
  • ガス関連のインフラを有効活用すること

ガス探査が行える土地は77%も大幅に削減され、ナラブリ地域における探査免許の更新も限られたものとなります。これによって、探査が行われる土地を減らし、歴史的な土地使用にかかる問題の解決を行う意図があります。探査免許の削減によって、何年も開発されていない、いわゆる「ゾンビ免許」を撲滅させます。

ニューサウスウェールズ州で政府の支援を得られるプロジェクトは、ナラブリ・ガスプロジェクトとその延長のみとなります。政府は、供給の安定を確保するために、他州からの輸送や外国からの液体天然ガス(LNG)の輸入を計画しています。また、政府は、ポート・ケンブラやニューカッスルにおけるLNG輸入ターミナルの開発を支援していきます。

声明は、政府の国内の二酸化炭素排出削減に向けたコミットメントを示し、低排出に向けた取り組みに対する将来的な投資をもくろんでいるものです。その一方で、再生可能エネルギーへの転換は数十年かかるため、その期間において、ガスが重要な役割を果たすことも示しています。

この声明は、ガスの供給減少と高い価格に対するニューサウスウェールズ州の顧客の不満に答えたものです。業界は、新しい計画は顧客、雇用、企業に打撃を与えるものであるとして反発しています。この声明によって、ニューサウスウェールズ州の顧客は新しいガス供給源へのアクセスが限られ、企業や製造業者は他州や外国からの高い輸入ガスに頼らざるを得なくなるでしょう。

本アラートは、オーストラリアのエネルギー事業に関心のある企業にとって興味深いトピックと考えられることから紹介する次第です。詳細は、Jones Day Alerts “The Future of Gas in NSW”(オリジナル英語版)をご参照ください。