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ジョーンズ・デイ・アラート:カリフォルニア行政法局、自動運転車両の無人走行に関する規制を承認

カリフォルニア行政法局は、2018年2月26日、カリフォルニア州車両管理局(Cal. DMV)の提案による、完全無人な自動運転車両の試験走行等を認める規制を承認しました。2018年4月2日時点で、50ほどの許可取得者が、指定されたカリフォルニア州の公道において、完全に自動制御された無人車両の試験走行等を実施することが可能となります。

この規制において、車内に人がいることは、車両が自動運転の試験車両に該当するか否かの判断に影響しないことが明確になりました。ただし、車内は無人であっても、試験走行等を行うには遠隔操作手(remote operator)と車両との交信が必要となり、遠隔操作手は、緊急時には車両をコントロールできることが必要です。また、試験走行等を行う事業者は、当該遠隔操作手の訓練を行う必要があり、さらに当該訓練プログラムについて、カリフォルニア州車両管理局へ届け出る必要があります。この点、望ましいとされる安全な基準に到達するための訓練プログラムの採用と実施は、事業者に委ねられています。

上記の通り、カリフォルニア行政法局の承認は、カリフォルニア州、試験走行等の許可取得者、将来の自動運転技術にとって一つの進展といえます。カリフォルニア州は、この急速に技術が発展する新興産業分野の規制といった、気の遠くなるような作業に最初に乗り出した州の一つでした。その結果、製造業者が、カリフォルニア州において、技術革新と安全対策を調和させた用意周到な同州の規制の枠組みを用い、自動運転車両の開発業務を続けることが予想されます。

詳細は、Jones Day Alert “California Approves Regulations for Driverless Autonomous Vehicles”(オリジナル(英語)版)をご参照ください。 

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