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オーストラリアのエネルギー規制局、報告義務違反に130万ドルの罰金を科す

オーストラリアにおけるエネルギー分野の規制当局であるエネルギー規制局(「AER」)は、エネルギー小売業者から提出された実績と運営に関する情報を国へ報告する責任があります。エネルギー小売市場の運営状況を知らせることで、国の政策担当者等がその傾向を知り、消費者に対してより良い政策をとることを可能にします。エネルギー小売事業者は、国家エネルギー小売法によって、顧客数、供給停止の発生等を含む様々な業績指標に関する情報を提供する義務があります。

2019年11月、AERは、AGL Sales Pty Limitedの4つの関連会社が、2017/2018年度に関する情報について提出遅延の上、不正確であり、かつ、相当な注意を欠いて作成されたものであったとして訴えました。連邦裁判所において、AGLは訴えを認め、130万ドルの罰金(1つの会社につき325,000ドルの罰金)が相当であることに合意しました。なお、この罰金は一年間の違反に対するものでした。

Australian Energy Regulator v AGL Sales Pty Limitedにおける判決は、提出遅延のような事務的な法令違反に対してであっても、AERが執行力を有することを再認識させました。エネルギー事業者は、情報の提出にあたって遅れることなく、適切な方法で、法令で求められる様式に従って行う必要があります。それを怠った場合、罰金のリスクが生じます。また、エネルギー事業者は、法令に違反すると、AERに対し(同様に市場に対し)自社の評判を落とし、将来的に注意深く精査される可能性があることに警戒すべきです。この関係で、裁判所が罰金の査定をする際に過去に同じ様な違反があったかを考慮するため、その後の罰金の額が大きくなる可能性のあることにも注意が必要となります。

本アラートは、オーストラリアでエネルギー事業をおこなう企業、またそのようなグループ会社を有する企業に関心のあるトピックと考えられることから紹介する次第です。詳細は、Jones Day Alerts “Australian Energy Regulator Enforces $1.3M Pecuniary Penalty for Breach of Reporting Obligations”(オリジナル英語版)をご参照ください。

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